潤滑管理とトータル・コストダウン


トラブルを未然に防げ!

 PL法施行やISO9001、ISO14001と安全性や品質問題そして環境問題へ
と世間がにわかに騒がしくなってきました。消費者やユーザーにとって好ましいこれらの
事も機器製造メーカーにはコストアップとなって重くのしかかってきています。設計から
生産、品質管理やアフターサービス、そしてメンテナンスに至るまでのコスト削減をいか
に効率よく行えるかが今後の製造メーカーの存亡に関わると言われています。
 納入後のトラブルはそれが保証期間の内外にかかわらず、製造者とユーザーとの信頼関
係に水を差す原因になることは言うまでもない事です。絶えず営業担当者がユーザーを訪
れ人間関係の維持に力を注いでいるにもかかわらずトラブルは突然やってきます。これで
はせっかく築いたユーザーとの信頼関係にひびが入ってしまうでしょう。トラブルは未然
に防ぎたい問題です。

血液検査が有効です。

 医者が人間の健康状態をチェックし病気の予防や早期発見に血液検査をするように機械
のトラブル予防や故障の早期発見にも血液検査が必要です。油圧機器を人間の身体に置き
換えるなら油圧オイルはまさに血です。人間の血のように機械の端々に流れ込んで大切な
仕事をしてくれています。そしてその血(油圧オイル)は病気(故障)の原因究明に必要
なあらゆる病原物質も運んでくるのです。

定期検査で機械は快調!信頼関係も快調!

 設計や油圧機器のエキスパートならともかく、営業担当者では機械の音を聞いただけで
は故障を未然に発見する事は残念ながら不可能です。トラブルは油圧オイルの定期的な検
査で未然に防ぐことができます。油圧関係のトラブルならなんと約95%発見出来ると言
いますから、オイルを持ち帰って分析する事によって営業担当者もその一翼を担う事がで
きます。定期的にサンプルを持ち帰り機器のトラブルの予兆をつかむことで迅速な対応が
でき、機械は常に快調そしてユーザーとの信頼関係も快調となります。

定期検査はユーザーでは常識!

 1円1銭のコストが儲けに大きく影響する中小企業ではオイルの定期検査は常識になっ
ています。それは次のような事からです。

1.トラブルを未然に防ぐ。
  ◎突然のトラブルでの納期の遅れは親会社との信頼関係を悪化させ経営状態を悪くし
  ます。
    ◎故障してからでは修理代が高額になり維持費の増大につながります。
  ◎品質の均一化が出来、工賃を高くできます。
  ◎修理の時期が比較的フレキシブルに設定できるので、繁期をはずす事ができます。

2.工具やオイルの寿命を読む。
  ◎オイルや工具の寿命を見定めることで不必要な経費を抑える事が出来ます。

 これはすべて製造メーカーに当てはめて考える事が出来ます。突然のトラブルはユーザ
ーとの信頼関係を悪化させるし、故障してからではクレーム対策費が膨らむ、品質の安定
は何よりユーザーが望むところであるし、万一のトラブル予兆の発見は急な修理によるコ
スト高や人員確保といったことからも解放される。オイルの寿命を見定めることでメンテ
ナンスの契約にもつながる。

提案型潤滑管理技術で「トータル・コストダウン」をバックアップ!

 これらの事全てを総じて「潤滑管理」と言っています。「潤滑管理」とはこういった事
も含めたもっと大きな管理基準です。ここでは詳細にふれませんが、弊社が進める「トー
タルコストダウン」の中核とも言えるものです。弊社は長年この「潤滑管理」で取引先各
社の「トータル・コストダウン」に寄与してきましたが、これからは更に新しい技術を加
え取引先各社にマッチしたご提案をプラスした「提案型潤滑管理技術」でこれににお応え
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